整理整頓どこから手をつけていいかわからない——その戸惑いは珍しくありません。
なぜ片付けられないのかという共通の原因、掃除の基本的な手順、さらには「片付けられないのはADHDのせい?」「これは病気なの?」といった不安を感じる人も多いものです。
この記事では、原因を仕組みの面から整理しながら、共有スペースから個室へ進む順番や、分ける・減らす・収めるという基本の流れをわかりやすく紹介します。
また、
- 部屋の片付けのコツ
- 女子がつまずきやすいポイント
- 物が多い家や一軒家の片付け手順
- 収納がない部屋の整理方法
といった具体的なケースも解説。今日から無理なく動ける「片付けの道筋」を一緒に作っていきましょう。
目次
整理整頓どこから手をつけていいかわからない人の基本理解
- 整理整頓ができない片付けられない人の10割に共通する特徴は?
- 掃除はどこから手をつければいい?
- 片付けができない人はADHD?
- 「片付け方が分からない」と病気との関連性
- 部屋の片付けのコツを女子に役立つポイントで解説
整理整頓ができない人に共通する10の特徴
片付けられない原因は性格ではなく「仕組み」の問題であることが多いです。よくある10のパターンを見直すだけで、散らかりは防げます。
1. 定位置がない
物の「住所」が決まっていないと、出したあとに戻す場所を毎回考えることになり、出しっぱなしが増えます。
カテゴリーごとに置き場所を決め、ラベルを貼れば誰でも迷わず戻せます。家族共有の物は色分けや名札をつけるとさらに効果的です。
2. 物が多すぎる
収納がパンパンだと出し入れが面倒になり、片付けが続きません。収納は6〜8割を目安に余裕を持たせましょう。量を減らせば新しい収納グッズを買わなくても快適に回せます。
3. 捨てる基準がない
「いつか使うかも」と迷うのは基準が曖昧だからです。使用期限・重複・頻度・代替できるかをルール化しましょう。例:「1年使っていなければ手放す」「同じ機能のものは1つだけ」など。
4. 一度に片付けようとする
「家全体を一気に片付ける」のは挫折のもと。まずは引き出し1段や床の一角など、小さな範囲を15〜25分で区切って取り組みましょう。写真でビフォーアフターを残すと達成感も高まります。
5. 戻すのが面倒
片付けに3ステップ以上かかると続きません。フタなし・引き出しなし・サッと置ける収納に変えて、よく使う物は目から腰の高さに置くと自然に片付きます。
6. 視覚情報が多すぎる
色や形がバラバラなパッケージや小物が散らばっていると、散らかって見えやすくなります。容器を統一し、色数を3色以内に絞り、トレーでまとめるだけでスッキリ感が出ます。
7. 完璧主義で動けない
「どうせやるなら完璧に」と考えると片付けが始まりません。80点で良しとし、毎日5〜10分のリセットを続ける方が長くきれいを保てます。
8. 他人の物が混ざっている
家族の物が混ざると判断できず片付けが止まります。人別にボックスや棚を割り当て、「自分の物は自分で管理」というルールを徹底しましょう。
9. リセットの習慣がない
散らかりは積み重なるので、寝る前や外出前に「5分だけ戻す時間」を作ると防げます。家族全員で同じ時間に取り組むとより効果的です。
10. 紙やデジタルが未整理
取扱説明書や書類が山積みになるのも散らかりの一因。紙は「提出・保管・処分待ち」の3つに分け、残すものはスキャンしてデジタル化するのが理想です。
どの特徴も「仕組みを整えれば解決できる」ことばかりです。完璧を目指すより、まずは1つ改善するところから始めてみましょう。
✔ すぐに使える簡易セルフチェック
次の10項目に「はい」が多いほど、片付けのボトルネックが見えてきます。3つ以上当てはまる場合は、そこが優先して改善すべきポイントです。
- よく使う物の住所を説明できない
- 収納が常にぎゅうぎゅう
- 戻すのに3アクション以上かかる物がある
- 保留の山がある
- 水平面に常に物が出ている
- 同じ機能の物が重複している
- 作業は1時間以上確保しないと始めない
- 家族の物と自分の物が混在している
- 日々のリセット時間がない
- 紙の分別トレーがない
✔ 今日からできる最小アクション
「いきなり完璧に」ではなく、まずは小さな改善から始めましょう。
- 定位置が曖昧な物トップ5にラベルを貼り、住所を与える
- 引き出し1つを間引き、収納率を8割以下にする(重複品・未使用品から処分)
- 就寝前に5分だけリセット時間をタイマーで習慣化する
片付けは意志の強さではなく「仕組み」で決まります。住所・量・ルール・動線を整えるだけで、誰でも「戻しやすい家」に近づけます。
掃除はどこから手をつければいい?
掃除を始めるときに大切なのは「スタート地点の選び方」です。
最初に取りかかる場所を間違えると途中で挫折しやすくなりますが、効果的な順番を意識すれば短時間でも大きな変化を感じられます。
1. 目に入りやすい場所から
玄関やリビング、ダイニングテーブルの上など、日常的に視界に入る場所を優先すると効果的です。
ここが整うと部屋全体が片付いたように感じられ、次の掃除へのやる気につながります。
2. 平らな面をきれいにする
机や棚の天板、床の一部などの平面を整えると、一気に清潔感が高まります。「平らな面は物を置かない」を意識すると散らかり防止にもなります。
3. 小さな範囲を区切る
最初から部屋全体を掃除するのはNG。10〜15分で終わる範囲、例えば「机の上だけ」「玄関マットだけ」と決めると、達成感が得られ続けやすくなります。
4. 水回りを優先すると効果大
キッチンや洗面所は、少し掃除するだけで変化が目に見えやすい場所です。蛇口や鏡を拭くだけでも清潔感が大きく変わります。
5. 掃除は「上から下へ」「奥から手前へ」
ほこりは下に落ちるため、天井や棚の上から順番に。部屋は奥から出口に向かって進めると効率的です。
6. 今日からできる最小アクション
- 玄関マットを外で払う
- テーブルの上を空にして拭く
- 洗面台の蛇口を乾拭きする
- 床1㎡だけ掃除機をかける
掃除は気合や完璧主義で挑むより、「小さく始めて目に見える効果を出す」ほうが続きます。
最初の一歩を軽く設定すれば、自然と習慣になり、気づけば部屋全体が整っていきますよ。
片付けができない人はADHD?
「片付けができない=ADHD」とは言い切れません。
ADHDの特性として、注意が続きにくい・順序立てて行動するのが苦手といった傾向があり、その影響で片付けが後回しになることはあります。
しかし、片付けが苦手だからといって必ずしもADHDとは限らず、生活習慣や物の持ち方、考え方のクセなど、誰にでも起こり得る要因が関わっているんです。
もし「片付けができないこと」が日常生活や仕事に大きな支障を与えている場合は、専門機関や医療機関に相談することが安心につながりますよ。
「片付け方が分からない」と病気との関連性
片付けができない背景には、単なる性格や習慣だけでなく、心の不調や病気が関係していることもあります。
例えば、うつ状態ではエネルギーが低下し、日常の片付けすら難しくなることが。
また、強迫性障害や発達障害の一部でも「物を捨てられない」「整理できない」といった症状が現れる場合があります。
こうした状態が長く続く場合は、自己判断せずに医療機関へ相談することが大切です。
健康状態と生活環境の両面から向き合うことが、整理整頓を無理なく改善する第一歩につながります。
部屋の片付けのコツを女子に役立つポイントで解説
一人暮らしの女子にとって、部屋をきれいに保つことは生活の質を上げる大切な習慣です。実用性だけでなく「見た目の心地よさ」も大事にすると、無理なく続けられます。
1. ジャンルごとに整理する
ファッションアイテム、アクセサリー、コスメなど、ジャンルごとに分けて片付けるとスムーズです。
特に洋服は「シーズンごと」に仕分けると、日々のコーデも楽になります。
2. 収納アイテムは“見た目”も重視
可愛い収納ボックスやインテリア性の高い収納アイテムを選ぶと、「片付けたい気持ち」が自然にわきます。
お気に入りのデザインを使うことで、収納そのものがインテリアの一部になり、部屋全体の雰囲気もアップします。
3. 予定を利用してモチベーションUP
友人を部屋に呼ぶ予定を入れると、「人に見られるから片付けよう」という自然な動機づけが働きます。小さなイベントを定期的に設けるのもおすすめです。
女子にとって部屋の片付けは、機能性だけでなく「見た目の可愛さ」や「気分の上がる空間作り」がポイントです。
ジャンルごとの整理とお気に入りの収納アイテムを取り入れ、楽しく続けられる工夫をすると、自然と習慣化できます。
整理整頓どこから手をつけていいかわからない時の具体的手順
- 物が多い家の片付けはどこから始めるべきか
- 散らかった部屋を片付ける手順を分かりやすく解説
- 一軒家での片付ける順番を効率的に決める方法
- 収納がない部屋は片付け方を工夫する
- 整理整頓どこから手をつけていいかわからない人へのまとめ
物が多い家の片付けはどこから始めるべきか
物があふれている家では「どこから手をつければいいのか」が最大の悩みです。
最初の選び方を間違えると疲れて挫折しやすいため、段階ごとに整理の優先順位を決めて進めることが重要です。
1. 不要品の処分から始める
片付けの第一歩は「誰が見ても不要なもの」を手放すことです。
- 壊れて修理できない家電や家具
- 使用期限切れの食品や薬
- 何年も着ていない服
- 使い道のないコードや付属品
迷わず処分できる物から減らすと、短時間で効果が実感でき、やる気が続きます。
2. 使用頻度で分ける
残した物は「直近3か月で使ったかどうか」を基準に分けましょう。
- 毎日・毎週使う物 → 取り出しやすい場所へ
- 季節ごとに使う物 → 押入れや棚の上段へ
- 1年以上使っていない物 → 処分か保留ボックスへ
保留ボックスには日付を書き、一定期間後に再確認すると冷静に判断できます。
3. 小さな範囲から始める
物が多い家では「一気に片付ける」のは失敗のもと。
- 引き出し1段だけ
- 食器棚の1段だけ
- 玄関の靴数足だけ
小さなゴールを作ると達成感が得られ、次の行動につながります。
4. 家族でルールを決める
家族それぞれが物を持ち込み、責任が曖昧になるのも散らかる原因です。
- 新しい物を入れたら古い物を1つ手放す「1in1outルール」
- 共用物は定位置を決める
- 個人の物はそれぞれのエリアに分ける
ルールを共有することで、片付け後のリバウンドを防げます。
5. 「全部やらなきゃ」を手放す
「大量にあるから無理」と考えるのではなく、1袋捨てる・1段片付けるといった小さな行動を重ねましょう。
全体の1%でも進めば、それが積み重なって大きな変化につながります。
物が多い家の片付けは「一気に片付ける」のではなく、不要品の処分 → 使用頻度で整理 → 小さな範囲から進めるの3ステップで進めるのが正解です。
家族でルールを共有すればリバウンドも防げ、少しずつでも確実に快適な空間へ近づけます。
散らかった部屋を片付ける手順を分かりやすく解説
散らかった部屋を片付けるときに大事なのは、「正しい手順」を守ることです。
思いつきで片付け始めると途中で疲れてしまい、物の山を移動させただけで終わることもあります。
基本の流れは 「分ける → 減らす → 収める」 の3ステップ。順番通りに進めれば効率よく整理でき、リバウンドもしにくくなります。
1. 分ける(現状を見える化)
まずは物をカテゴリーごとに仕分けましょう。
衣類・本・書類・日用品・趣味の物など大きな分類でOK。同じカテゴリーを一か所に集めることで、「どれだけ持っているか」がひと目で分かります。
重複や未使用品にも気づきやすくなります。
2. 減らす(不要品を手放す)
仕分けした物を前に「残すか手放すか」を判断します。基準を持つのがコツです。
- 直近1年以内に使ったか
- 今の暮らしに必要か
- 同じ役割の物を複数持っていないか
3年以上着ていない服や壊れた家電は処分候補に。「迷う物」は保留ボックスに入れ、数か月後に再判断するとスムーズです。
3. 収める(残す物に居場所を与える)
残した物は使用頻度に応じて収納場所を決めます。
- よく使う物 → 目線〜腰の高さ
- 時々使う物 → 引き出しや棚の奥
- 年に数回しか使わない物 → 押入れや高い棚
定位置を決めれば「使ったら戻す」が自然にでき、散らかりにくい部屋を維持できます。
4. 小分けにして進める
一気にやろうとすると挫折の原因に。「引き出し1段」「テーブルの上だけ」など小さな範囲を10〜15分で片付けると達成感が得られ、続けやすくなります。
散らかった部屋は 「分ける → 減らす → 収める」 の流れで整理すれば必ず整います。
一度片付けた後は「使ったら戻す」「不要な物はすぐ処分」を習慣にすることで、快適な空間を長く保てますよ。
一軒家での片付ける順番を効率的に決める方法
一軒家は部屋数や収納が多いため、無計画に片付けを始めると途中で疲れて挫折しがちです。
効率よく進めるには、片付ける順番のルールを決めてから着手することが大切です。
1. 家族共有スペースから始める
最初はリビング・ダイニング・キッチン・玄関など、家族全員が使う場所を片付けましょう。
- 家全体の印象が早く改善される
- 家族が成果を実感しやすく協力を得やすい
- 来客対応もしやすくなる
特に玄関とリビングは「家の顔」なので、最初に整えるとモチベーションが高まります。
2. 次に水回りを整える
キッチン・洗面所・浴室・トイレなどの水回りは、清潔感が出やすく不要品も見つけやすいエリアです。
- 賞味期限切れの食品や古い洗剤を処分できる
- 清潔になると生活の快適度が大きく向上
3. 個室へ進む
共有部分が整ったら、各自の部屋に取りかかります。
- 子ども部屋 → 寝室 → 書斎や趣味部屋の順がおすすめ
- 子どものスペースは物が増えやすいので早めに整理するとラク
4. 収納・納戸・物置は最後に回す
押入れや納戸、屋根裏部屋などは物が多く時間がかかるため、最後に取り組むのが効率的です。
- 他の部屋で出た不要品を移動させずに処分できる
- 長期間使っていない物が多く捨てやすい
- 一気に成果を実感しやすい
5. 使用頻度と生活動線も意識する
部屋ごとだけでなく「どれくらい使うか」「動線上にあるか」を基準にするとさらに効率的。
- 毎日使う部屋 → 週数回使う部屋 → ほとんど使わない部屋
- 家族がよく通る通路や玄関周辺を優先すると生活がスムーズに
一軒家の片付けは、「共有スペース → 水回り → 個室 → 収納」の順番で進めるのが効率的です。
まず人目につきやすい場所を整えることで達成感が得られ、次の作業にも自然と取りかかれます。
順番を決めて計画的に進めれば、途中で挫折せず家全体を整えることができます。
収納がない部屋は片付け方を工夫する
収納が少ない部屋でも、工夫次第で物をすっきり整理し快適に暮らすことは可能です。大切なのは、物を減らすことと空間を最大限に活かすことの両立です。
1. まずは物を減らす
収納が少ない環境では、持ち物を厳選するのが第一歩。
- 1年以上使っていない物は処分や譲渡を検討
- タオルや食器など、数が多いだけで使い切れない物は減らす
物の量を減らせば、収納不足を根本から解決できます。
2. 壁や天井を活用する
床置き家具に頼らず、縦の空間を有効利用しましょう。
- フックを取り付けてバッグや帽子を掛ける
- 壁面収納棚で本や小物を整理
- 天井近くに吊り棚を設置して使用頻度の低い物を収納
3. デッドスペースを見直す
ちょっとした隙間も収納に変えられます。
- ベッド下に収納ケースを活用
- 扉の裏側にタオル掛けやポケットを設置
- 家具の隙間にスリムワゴンを差し込む
4. 多機能家具を取り入れる
家具自体を「収納付き」にすると効率的です。
引き出し付きベッド
収納ボックス兼用スツールやベンチ
棚付きローテーブル
5. 見せる収納と隠す収納を組み合わせる
すべて隠そうとせず、見せる収納も取り入れるとスッキリ見えます。
- お気に入りの本や雑貨 → オープンシェルフへ
- 書類や細かい物 → ボックスやカゴにまとめて隠す
収納がない部屋でも、
- 物を減らす
- 壁や天井を使う
- デッドスペースを活用する
- 多機能家具を取り入れる
- 見せる収納と隠す収納を組み合わせる
この5つを意識すれば、限られた空間でもすっきり快適に暮らせます。
整理整頓どこから手をつけていいかわからない人へのまとめ
- 整理整頓ができない人の特徴は物を捨てられない傾向がある
- 掃除は玄関やテーブル上から始めると効果的
- 片付けの苦手さとADHDは必ずしも直結しない
- 心の不調が片付け困難の背景となることがある
- 女子はインテリア性を取り入れると片付けやすい
- 散らかった部屋は床から始めると印象が変わる
- 物が多い家では不要な物の処分を優先する
- 片付けの手順は分ける減らす収めるの3段階が基本
- 一軒家は共有スペースから個室へ進めるのが効率的
- 使用頻度の高い場所を優先して片付けると成果が出やすい
- 収納が少ない部屋は壁やベッド下を活用する
- 多機能家具を使うと限られた空間を有効にできる
- 小さな範囲を片付けることで達成感が得られる
- 家族全員で協力すると片付けが維持しやすい
- 工夫次第でどんな環境でも整理整頓は可能になる
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